飲食店の開業資金・自己資金はどれくらい必要?【詳しく説明します】

飲食店の開業資金・自己資金はどれくらい必要を表した絵
悩む人

お店を出店・開業するにはどれくらいお金が必要なの?

  • 開業に必要な内訳を詳しく教えて欲しい!
  • 自己資金はどれくらい必要なの?
  • 資金調達方法を教えて!

こういった疑問に詳しく説明します。

本記事のテーマ

  • 飲食店の開業資金・自己資金はどれくらい必要なのか【詳しく説明します】
  • あなたが出したい店舗理想と、自己資金+融資でどこまでできるか、この記事で、目標の目安になれば幸いです。

本記事の信頼性

この記事を書いた人
  • 飲食歴15年以上
  • 飲食店専門コンサルタント5年以上
  • 個人飲食店様からFC店開発まで50店舗程サポート

AtoZ 代表の reiji です

目次

初めての飲食店開業に、資金はどれくらい必要なのか?

初めての開業に、資金はどれくらい必要なのかを表した絵

店舗規模に応じますが、100万から始める店舗から1000万を超える店舗まであります。

最初に伝えたいこと

10店舗の飲食店が開業したら、約7店舗は、1年以内に閉店すると言われています。

また、ほとんどの閉店理由は、運転資金のショート(不足)です。

店舗を黒字化するためには、何か月か、かかります。

ですから、綿密な開業資金計画が必要です。

reiji

開業資金の中に必ず運転資金を残すことが、成功の秘訣です。

開業資金を図で表すと?【図に沿って、実例で説明していきます。】

開業資金を図

①自己資金はどれくらい必要なのか?

自己資金はどれくらい必要なのかを表した絵

物件を取得できる金額です。

生活金融公庫や銀行からの、融資(借り入れ)をお考の場合、必要書類の中に物件取得した際の、不動産の契約書が必要となります。最低限、物件を取得できる自己資金が必要です。

②融資額は最大でどれくらい借りられるの?

現実的なはなし、融資額は、自己資金の3倍程までが限度になります。

自己資金を貯める目安としては、開業資金の4分の1あればグッドです。
(自己資金200万+融資額600万=開業資金800万となります。)

①の物件取得した資金も、もちろん自己資金になります。

では、開業資金の内訳を説明していきます。

開業資金はどういったものがあるのか?【全て説明します。】

開業資金はどういったものがあるのかを表した絵
開業資金は大きく3つに分類
  • 物件取得費
  • 設備費
  • 運転資金

1、物件取得費はどれくらいかかるのか?

目安は、家賃の10か月前後、必要です。

エリアで、大きく違います。
相場を確認するためにも、出店地域の物件情報を調べて、適正な物件を取得しましょう。

物件取得費の内訳とは?【5つに分けて、簡単に説明します。】

物件取得費の内訳
  • 保証金と償却費
  • 仲介手数料
  • 礼金
  • 前払い家賃
  • 居抜き譲渡代
保証金と償却費

保証金とは、貸主に預けるお金で、償却費とは、返ってこないお金です。

一般的には、賃料の6~10か月分、地方なら3か月分です。

償却費項目もある場合は、必ずチェックしておきましょう。

仲介手数料

保証金とは、貸主に預けるお金で、償却費とは、返ってこないお金です。

一般的には、賃料の6~10か月分、地方なら3か月分です。

償却費項目もある場合は、必ずチェックしておきましょう。

礼金

貸主が上限なく、自由に設定できるため、物件によっては大きく違います。

ここもしっかりチェックするとグッドです。

前払い家賃

賃料は基本的に、1か月分を前払いになります。

居抜き譲渡代

前テナントオーナーから、お店を譲ってもらう際の、費用になります。

設備投資や、造作工事費用など、安く譲ってもらうことがメリットです。

譲渡代金が適正かどうかは、設備価値など、きちんと調べてもいいかもです。
その場合は、街の厨房屋さんや、大手の中古厨房屋さんに、現場に来てもらって、設備価値の見積を貰うことがおすすめです。

また、設備以外にも、好立地で手に入れることが困難な物件は、取得する付加価値があるため、相場より高くなります。

理想の物件探しは、かなり苦労されると思います。
簡単に場所を変えられないため、妥協できないと思います。

また、物件を見れば見るほど、どれが良い物件なのか、迷ってしまうと思います。

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意思決定をする。とても難しいことですが、コンセプトをしっかり作っておけば、意思決定できます。

コンセプトの書き方は、こちらの記事で解説してます。

2、設備費はどれくらいかかるのか?

設備費の内約3つ
  • 外装・内装・看板代・テーブル・イスなど
  • 厨房機器
  • その他の備品類まとめ

外装・内装・看板代・テーブル・イスなど

外装・内装・看板代・テーブル・イスなど
  • スケルトン物件 (内装設備がない物件):坪50~80万
    スケルトンの場合、坪50万はわりと安く仕上がっています。
    (10坪×50万=設備費500万かかります。)
  • 居抜き物件 (内装設備がある物件):坪5~50万

スケルトンで、いちから作り上げるほうが、イメージ通りいきます。
ですが、始めて飲食店を出店される方の場合、外装、内装にかける費用を抑えて、居抜き物件の選択肢がグッドだと思います。

居抜き物件の場合、プロに頼む費用として、看板くらいで、できれば、DIYがおすすめです。
知り合いの大工にお願いするのもありです。

施工会社にお願いするときは、デザインから見積まで、しっかり話し合いをして、
追加施工や追加請求がないようにしましょう。

余談

複数店舗を経営されているオーナー様で、設備投資を大きくかける方と、小さくかける方の2パターンに分かれます。

・大きくかけるメリットとしては、他の店舗との差別感がでます。
非日常的な空間を創ることで、ここでしか味わえない雰囲気の演出は、集客の武器になります。

・小さくかけるメリットとしては、初期費用を抑えて、損益分岐点を下げて、いかに利益体質の構造にするか。

初期費用が少なければ、投資回収率が上がり、小資本で、複数の店舗展開をしかけることができます。

reiji

個人的には、後者を強くおすすめします。

時代の流れで、お客様の数(専門用語でπパイ)が減ってきていて、大型店には向かい風になってきました。

小資本で、平日を満席に出来るだけの、客席数とスタッフの数が、利益効率が最も高いからです。

厨房機器

カタログに記載されている定価は、信憑性がない

メーカー側の意図(定価の○%off)があるからです。

資金計画を組む時は、実売価格で組む必要があります。

ですから、街の厨房屋さんに、きちんと見積りをもらいましょう。

ガス・水道工事も一緒に厨房屋さんを通すと、安くなることがあります。

厨房機器は、必要最低限に

商品によっては、これも必要、これも必要となってきます。
そこで、儲かったらこの厨房機器を投資する。

と気持ちを切り替えて、投資計画書を簡単に作っておくことがベストです。

厨房機器は、新品・新古品・中古品に分類ができる
  • 新品のメリットは、壊れにくい、保証がある。デメリットは、価格が高い。
  • 新古品のメリットは、そこそこ安い。デメリットは、あまり市場に出回ってない。
  • 中古品のメリットは、価格が安い。デメリットは、壊れやすい。

冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、洗浄機の機器類は、新品もしくは、新古品がおすすめです。

基盤や精密機械が導入されている、機器は、部品だけで高額のものもあります。
中古品は、長い目を見て、逆に高くつくおそれがあります。

シンクや食器棚、作業台は、中古品にしましょう。

効率の良い、厨房レイアウトの作り方を説明した記事はこちらから。

2-3、その他の備品類まとめ

その他の備品類まとめ
  • 販促物
    ロゴ・メニューブック・ショップカード・リーフレット・店舗ハンコ(無くてもよい)
    デザイン費用や印刷等
    →メニューブックを手作りする
  • レジ
  • 電話FAX(電話回線工事費用)
  • 音響
  • 食器類
  • 厨房道具類
  • ユニフォーム
  • 金庫
  • パソコン
  • プリンター
  • ネット環境設備費
  • 事務用品
  • 求人費
  • 広告費

細分化すると、立上げに必要な経費があります。
細かいですが、一つ一つ調べて、お店の開業を目指しましょう。

3、運転資金はどれくらい必要なのか?

目安は
  • 固定費の6か月分は必要です。
  • 又は、想定売上の1か月分です。
固定費とは?【簡単に説明すると】
  • 社員給与
  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 支払い利息
  • リース料

(社員無しで、家賃20万、その他の固定費10万の場合は、最低180万以上は、運転資金として確保できればOKです。)

まとめ

飲食店の開業資金・自己資金まとめ
  • 自己資金は、物件取得できる金額を用意しましょう。
  • 融資額は、自己資金の2倍程だと思っていたほうが、現実的です。
  • 開業資金は、①物件取得費、②設備費、③運転資金の大きく3つ。
  • 運転資金は、およそ固定費の6か月分は必要。
  • 開業資金に運転資金を確保するためにも、綿密な開業計画書が必要。

以上どうだったでしょうか?

細分化すると立上げに必要な経費が、いがいに多いと思われたと思います。

開業後に、運転資金が不足しないように、一つ一つ調べて、開業計画書を作っていくことが大事です。

資金調達の方法を詳しく解説したものがこちらの記事です。

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この記事を書いた人

reijiのアバター reiji AtoZ 代表

個人店コンサルタント【経歴】飲食歴15年▶取締役・新店開発部長▶焼肉・居酒屋・バル・カフェなど新店を複数店立上げ▶コンサルタントに転職▶AtoZコンサルタント2020年1月設立▶個人飲食店様や他店舗展開しているFC開発コンサルタントまでサポート▶まずはお気軽にメールください▶Zoomにて無料相談します
個人店様の(集客・求人・新規開業・運営)についての悩みや、問題の解決方法を記事にしていきます。

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